【2020年度シラバス3】教育社会学演習(前期)
1. 論文のつくり方
(省略:こちらの記事の要点のみ掲載)
2. 授業のねらい
・社会調査にかんする基礎的な知識の習得
3. 具体的に何をやるのか
・調査の企画書を作成する。
・調査の概要ではなく、協力者(被調査者ではなく、研究チームのメンバー、資金提供者やアルバイトの候補となる人)に仕事を依頼するためのマニュアルをイメージしてほしい。
・最低限、以下の内容を含める。より詳細な情報があるほど望ましい。
1)リサーチクエスチョン
2)データの収集方法(アンケート、インタビュー、実験、文書蒐集など)
3)データの収集方法に応じた項目詳細(調査票、質問リスト、雑誌名や対象団体な ど)
4)サンプリングとその根拠(データの収集方法を問わない)
5)必要経費
6)全体の作業スケジュール
7)想定している分析方法
8)参考にした文献一覧
・「リサーチクエスチョン」は必ずしも卒論で取り組む課題と同一でなくても構わない。ただし、卒論と同様の課題で取り組む場合は「必要経費の調達計画」も含めた企画書であるとなおよい。
4. 授業計画
第1回 オリエンテーション・テキスト講読(1)
第2回 テキスト講読(2)
第3〜6回 原案作成・発表
第7〜10回 修正案作成・発表
第11〜14回 提出案作成・発表
第15回 全体のまとめ
※「作成」と「発表」の時間配分については、受講者の人数によって変更する。基本的に、受講者一人あたり15分の発表時間を確保する予定。
※ テキスト:盛山和夫『社会調査法入門』有斐閣ブックス 2004年
5. 成績評価
・提出版のレポートにかんして、以下2つの観点にもとづき評価する(100%)。
a)リサーチクエスチョンに答えることが可能な調査設計か
b)どの程度実現可能性があるか(ただし必要経費の調達については無視)
6. 注意事項
・この授業では濱沖からの指示は最低限にとどめ、主にみなさんの勉強時間(読書↔︎企画書作成)として使ってもらうつもりです。その分、時間外も含めた作業の自己管理をきちんと行ってください。
・もちろん、質問は随時受け付けます。特に、文献で理解できない部分については、周囲と協力することも含めて積極的に解消していきましょう。
・附属図書館を積極的に活用してください。濱沖が見る限り、社会調査関連の蔵書はかなり充実しています。また、読みたい本が無い場合は「学生購入希望図書申込」を行いましょう。3年生までの間に申込をしてみることを強くススメます。
・濱沖の研究室蔵書も貸出可です。書棚を見てみたい場合も含め、適宜ご相談ください。